戦慄フォルテシモ
店長と言っても年齢は20代後半で、驚いたのはその服装
いわゆるパンク系でジャラジャラといかついアクセサリーを付け、口にはくわえ煙草
直感で絶対に関わってはいけない人だと思った
『おい、高瀬……』
こんな場所がカフェ?
そんな事ある訳ねーだろ。絶対怪しい店だって
『え、じゃぁ今日はバイト休みですか?』
それなのに高瀬は何の疑いもなく店長に話しかけている
『うーん、ごめんね。だってこいつらが急に来るからさ』
店長の後ろには学生服を来た二人組が居た
一人はギターを抱え、もう一人は何やら機材の調節をしている
『店長、アンプ入れていいんでしょ?ってかその為に来たんだけど』
そいつは俺らと同い年くらいなのに、いかつい店長とやけに馴れ馴れしい
『あーいいよ。……たく。お前らだからこんなわがまま許すんだからな』
この言葉でを聞く限り、親しい関係なのは間違いないみたいだ
『彩ちゃんごめんね?友達も。カウンターでいいなら飲み物ぐらい出すから飲んで行って』
喋ると意外に怖くなくて、店長は俺達にジュースを出してくれた