戦慄フォルテシモ




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サンセットの定休日、今日は店長にお願いをして店を貸してもらう事になった



ベースの鉄、ギターボーカルの亮、そしてドラムの俺


ここに通うようになって、共通の仲間も随分増えた


社交的なタイプじゃないけど、音楽をやってる奴に悪い人は居ない





『--------うん。尚すごいよ。まさかこんなに早く曲が演奏出来るようになるなんて』


亮が作った曲は全部じゃないけど、リズムは取れるようになった



俺としてはまだまだだ


トワイライトの曲はもっと進化出来る



『じゃぁ今度はアップテンポの曲やろうぜ。めちゃくちゃ早いやつ』



鉄の野郎はわざとそんな事を言って俺を見下してくる


--------くそ、今に見てろよ。


トワイライトの曲はドラムなしじゃダメだって言わせてやる





『亮終わった?一緒に帰ろう』



それから数時間後、店に高瀬がやって来た


今までダサい私服ばかり着ていたのに、亮と付き合うようになってからこいつは身なりもきちんとするようになった



『一人で来たの?寒かったでしょ?』


亮はいつも高瀬の寒そうな首もとに自分のマフラーを巻いてあげる




『………バイトでもないのに、わざわざ店に来んなよ』


俺はそんな高瀬を見てポツリと呟いた



高瀬にとって一緒に帰る為にわざわざ来るのは苦ではないんだろう

むしろなんだか嬉しそうだ





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