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1章
ピピピピピピ
アラームの音がけたたましく響く。
眠い目をこすりながら時計を見る。
9時をまわっていた。
「やっば。1限、間に合わない。」
私は
八重田真衣(やえだまい)
大学の二年生。
私の通う大学は偏差値も高く名前を出せば
誰もが知っているであろう大学。
勉強はしたけど、人一倍努力をしてやっと入学できた。とか、そういうわけでもない。
ただ少し、人より頭が良かった。
スタイルや顔も
「綺麗、可愛い!」
と友達からはよく言われるけど
どちらも特に努力をして手に入れたわけでもない。
とりあえず、急いで化粧を済ませ、バスにのり大学へ向かった。