赤い月 肆
充電が必要デス
(‥‥‥泣いてイイ?)
心地よい落ち着いた低い声でヘビーな打ち明け話をするうさぎの髪を撫でながら、景時は唇を噛んでいた。
だってね?
好きなコが『死んだ死んだ』連発してンの聞くの、キっっツイよ?コレ。
なんとかしてあげたい。
昔の話だから、今更なんともできない。
胸が痛くて、俺まで死ねる。
誰か─────!!
俺の頭も撫でて─────!!
「黒曜は、妾に安らぎを与えてくれた恩人なのじゃ。
その後妾は妾を殺してくれる者には出逢えなかったが、もう一人の恩人と巡り逢い、再びこの世に生まれ出たという訳じゃ。」
耳元でうさぎが笑いを漏らす。
いやいや、笑いドコロなんて一つもなかったからね?
始終、重くて痛かったからね?