赤い月 肆
頭を振って長い黒髪を背に流したうさぎが、意気揚々と景時と彼に抱きつくオネーサマに歩み寄る。
「ちょ、うさぎサ」
「ヤバ」
「え? どーしよ」
「修羅場(笑)?!」
やっぱり、一人楽しんでるヤツがいるYO!!
「景時。」
焦る三人とナゼか喜ぶ一人を尻目に、うさぎは景時に声をかけた。
だが、この場で一番焦っているのは、この男だろう。
「うさちゃ…
あのあのこここの人は」
「『もとかの』であろう?」
あうあうあ───────??!!