赤い月 肆

黒曜が迎えに来て、うさぎが出て行ってしまうんじゃないかと、不安だったこと。

毎日放置されて、寂しかったし、ツラかったし、死にそーだったこと。

行って欲しくなかったこと。

でもソレを言ったら、もう帰って来ないような気がして、言えなかったこと。

それから‥‥‥

酷いコトしてごめんね。

痛くしてごめんね。

ブルース・リーのおかげで、大切なコトに気づいた。

もう一度、ちゃんと言わせて。

細い腰を抱いたまま、額と額をくっつけて…


「うさぎ、好きだよ。
ドコにも行くな。」


「‥‥‥
心の病ではなかったのか…」


まだ言うか!

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