ラッパート!





・・・・そして、僕なりには、兄が家をでていった理由がわかる気がした。


僕はあの日の兄の言葉をしっかりと覚えていた。






わからないんだ。




”人は、誰かを思いやるために生まれてくる”




僕は、誰かを思いやっているのだろうか?


誰かに思われているのだろうか?



母親は、完璧を僕に求めるだけで


愛なんか注いでくれたことがあるだろうか?


母がなぜ完璧にこだわるのかも僕にはわからない。

完璧でなくても人はいきていける。


確かに、完璧に越したものはないのは事実かもしれないけれど







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