ラッパート!
乗り越えるための壁
乗り越えるための壁
「僕、オーディションに受かったんだ。」
初めて父親に学校の話をした。
オーディションでのことを、一部始終話した。
明と見た夕日。
敵に塩を贈ったこと。
何故話す気になったのはわからないけれど
オーディションに受かったあの日、僕は明と美鳥(皆で名前で呼び合うことにした。)と一緒にご飯を食べた。
美鳥の家はお金持ちだが、美鳥の母親が料理好きで夕飯をご馳走になった。
家で母親が手料理をする。
世間一般できっと普通なのだろうが、僕の家ではありえない。
「どんどん食べていいからね!」