ラッパート!
家をでて、しばらく歩いて近くの公園に行くと、ポケットにいれっぱなしだった携帯電話のバイブがなる。
明からの着信だった。
電話に出る気分でもない。
それでも、僕はなぜだか通話ボタンを押した。
『よぅ!』
「・・・・明?どうかしたの?」
『別に!暇だったからさ!宿題もちゃんとやったぞ。那音先輩に手伝ってもらったけど。ちゃんとやらないとお前が怒るから。』
「・・・・」
『嘘だよ!?・・・・お前、なんかあったのか?』
明は、どうしてこんなにも僕を見透かしてしまうのだろうか?
あの、夕日を見た日もそうだった。
「・・・明、僕・・・。」
『お前、今どこだよ?』