ラッパート!
社交的な美鳥は、沢山の知り合いがいたことは知っていた。
しかし
「なんだか、様子がおかしくない?」
明らかに美鳥の様子は変だった。
「吟、早くいこうぜ!ヤバいかもしれねぇ!」
僕よりも世間のわかっている明は、僕にうながす。
僕らが近づいていくと、美鳥の側にいた人達は去っていった。
「よぉ、美鳥」
「体調大丈夫?美鳥。」
僕らがそう言うと、美鳥は目を見開いた。
そして、僕の方に飛び込んでくる。
そんな美鳥をギュッと受け止めると、美鳥は顔を埋めたまま震えていた。
どうしていいかわからなくて、明の方を向くと、明も心配そうな目で見ていた。
とりあえず、美鳥を家の中へ入るように促し、美鳥の部屋へと向かった。