ラッパート!
二人が僕に話かけてくれなかったら、きっと今までと変わらない時を過ごしていた。
ため息ばかりの毎日で
言われるがままの、あの日々と。
「明、美鳥。」
「なんだよ?」
「どうしたの?」
「絶対に金賞を取ろうよ。僕らなら出来るよきっと!」
僕らは手を繋いで支えあっているから―――――。
「あったりまえだろ?」
「うん、明のいうとうりよ」
辛い練習も
これからもっと乗り越えていこう。
「那音先輩のためにも―――――。」
そう、僕は不思議だった。