ラッパート!





二人が僕に話かけてくれなかったら、きっと今までと変わらない時を過ごしていた。



ため息ばかりの毎日で


言われるがままの、あの日々と。



「明、美鳥。」


「なんだよ?」


「どうしたの?」


「絶対に金賞を取ろうよ。僕らなら出来るよきっと!」


僕らは手を繋いで支えあっているから―――――。




「あったりまえだろ?」


「うん、明のいうとうりよ」




辛い練習も


これからもっと乗り越えていこう。



「那音先輩のためにも―――――。」





そう、僕は不思議だった。





< 97 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop