碧い月夜の夢
【エンディング】
【エンディング】
真夏の日差しは、容赦なく真上から照り付けている。
こんな日は、外にあるウッドデッキのパラソルの下で冷たいかき氷を頬張る、という事に幸せを感じる。
目の前の海岸は休日というだけあり、視界いっぱいに色とりどりのビーチパラソルの花が咲いている。
たまたま日曜日に休みが取れたから、サヤカと一緒に海水浴がてら、この海の前の喫茶店『Free‐Time』に遊びに来たのだ。
イチゴミルクをかきまぜながら、サヤカはじっとこっちを見ていた。
そのサヤカに言わせると、あの日、不思議な夢を見たという。
「夢の中でも、あんたってばいい男にお姫様抱っこされててさ~、ホンっっトに、寝起き悪かったわ」
「あははは~…」
本気で文句を言っているサヤカ。
だが、そこら辺の文句は、こっちに言われても困る。
凛々子は苦笑しながら、サヤカと同じイチゴミルクを一口、頬張った。
☆ ☆ ☆
――…あの日。
凛々子がレオンに会った、最後の日。
夢見が悪かったサヤカは、目が覚めても何故か胸騒ぎが止まらなかったのだそうだ。
あの公園で凛々子がベンチに倒れているイメージが浮かび、そのあまりの鮮明さに、半信半疑でサヤカは公園に向かった。
「そしたらホントに、あの公園のベンチで倒れてるんだもん。まさかあんたがあの場所にいるなんて思わなかったから…」
そう言ってサヤカは、水着の上に羽織った半袖のパーカーからちらりと見える凛々子の傷跡に視線を送る。
「マジで心臓が止まるかと思ったわよ。自殺でもしちゃったんじゃないかって…そしたら、普通に寝てただけだもんね、凛々子は」
本当に人騒がせなんだから、と、サヤカは呆れたように言った。
その点については、反省している。
「ごめんね、サヤカ。でも、ありがとう…夢の中まで迎えに来てくれて」
「何よそれ?」
キョトンとしているサヤカに笑顔を向けると、悠が店の中から出てくる。
「やっとお昼のピークが終わったよ」
大きく伸びをしながら、悠は言った。
お疲れ様でぇす、と猫撫で声でサヤカが言った時、隣に置いていたサヤカのカバンの中で携帯が鳴る。
「もぅ、せっかく悠さんがフリーなのにぃ…」
ぶつぶつ文句を言いながらサヤカは携帯を取り出して、それを耳に当てながら席を離れた。
後には、凛々子と悠が残される。
真夏の日差しは、容赦なく真上から照り付けている。
こんな日は、外にあるウッドデッキのパラソルの下で冷たいかき氷を頬張る、という事に幸せを感じる。
目の前の海岸は休日というだけあり、視界いっぱいに色とりどりのビーチパラソルの花が咲いている。
たまたま日曜日に休みが取れたから、サヤカと一緒に海水浴がてら、この海の前の喫茶店『Free‐Time』に遊びに来たのだ。
イチゴミルクをかきまぜながら、サヤカはじっとこっちを見ていた。
そのサヤカに言わせると、あの日、不思議な夢を見たという。
「夢の中でも、あんたってばいい男にお姫様抱っこされててさ~、ホンっっトに、寝起き悪かったわ」
「あははは~…」
本気で文句を言っているサヤカ。
だが、そこら辺の文句は、こっちに言われても困る。
凛々子は苦笑しながら、サヤカと同じイチゴミルクを一口、頬張った。
☆ ☆ ☆
――…あの日。
凛々子がレオンに会った、最後の日。
夢見が悪かったサヤカは、目が覚めても何故か胸騒ぎが止まらなかったのだそうだ。
あの公園で凛々子がベンチに倒れているイメージが浮かび、そのあまりの鮮明さに、半信半疑でサヤカは公園に向かった。
「そしたらホントに、あの公園のベンチで倒れてるんだもん。まさかあんたがあの場所にいるなんて思わなかったから…」
そう言ってサヤカは、水着の上に羽織った半袖のパーカーからちらりと見える凛々子の傷跡に視線を送る。
「マジで心臓が止まるかと思ったわよ。自殺でもしちゃったんじゃないかって…そしたら、普通に寝てただけだもんね、凛々子は」
本当に人騒がせなんだから、と、サヤカは呆れたように言った。
その点については、反省している。
「ごめんね、サヤカ。でも、ありがとう…夢の中まで迎えに来てくれて」
「何よそれ?」
キョトンとしているサヤカに笑顔を向けると、悠が店の中から出てくる。
「やっとお昼のピークが終わったよ」
大きく伸びをしながら、悠は言った。
お疲れ様でぇす、と猫撫で声でサヤカが言った時、隣に置いていたサヤカのカバンの中で携帯が鳴る。
「もぅ、せっかく悠さんがフリーなのにぃ…」
ぶつぶつ文句を言いながらサヤカは携帯を取り出して、それを耳に当てながら席を離れた。
後には、凛々子と悠が残される。