君との幸せな心愛

2人は、一晩中、お互いのこと、今までの気持ちなどいろいろ語り合った。

「俺、実は、別居中の妻の妹は、愛知にいるんだ。だからって、あんま関係ないけど・・・」

「そうなんだ。だから、名古屋に詳しいの？」

「いや、それは仕事関係だよ。」と洋介は答えた。

なんでも名古屋には、会社設立時にお世話になった超セレブな女社長がいるらしく、洋介は見込まれて、会社を始めたらしい。IT関係だ。

洋介は、車の中から、一冊の雑誌を出した。

「Justice]という今輝いてる人を紹介する雑誌だ。

な、なんと洋介がそこに載っているではないか・・・・


「すごい・・・すごい・・・かっこいい・・・（イケメンじゃないけど。）」


本当に優奈はすごい人に出逢い、また気に入られてしまったんだ。




私なんてふさわしくないや・・・半分凹みに気味になりながらも、

洋介は、高校教師としての私をとても評価してくれていた。


「俺は、人に何かを教えたりするのは、苦手なんだ。だから、おれは、おまえを本当に尊敬するよ。おまえは、結果もきちんと出してるしね。」

「私なんて・・・」

外は、そろそろ明るくなってきた。

とってもいい天気に恵まれ、綺麗な最高な朝焼けを見ることができた。ずっと手をつないだまま。

そして、洋介は、優奈をもう一度強く抱きしめてくれた。


「自分がこんなふうになったのは初めてだ。自分でも驚いてるよ。優奈、大切にするよ。」


と言って、優しく優奈の唇に自分の唇を合わせた。強く抱きしめたまま。


「おまえは俺の女だ。」
「いいな。わかったな。」


「うん。うれしい。」


洋介には紳士的な部分と俺様、Sっ気たっぷりの両方が見えた、まさにAB型だ。



初めて会った人に「おまえ」を連発され、喜んでる優奈はMっ気たっぷりだが・・・・・




でも、そういうのもひっくるめて、2人は、新しい愛の形を始めることとなった。


友達でもない、恋人でもない、愛人でもない・・・・・一番大切な人。