君との幸せな心愛
 桃は、パソコンが大嫌いであった。というより、苦手・・・・・教師のくせに。
「桃、おまえはバカだな・・・」いつもこんなことを言うのは、その当時付き合っていた彼氏。でも、しかたない。テストの問題は作れるけど、解答用紙は、作れなくて、いつも、同じ教師の彼に作ってもらっていたから・・・・・

元彼の名前は圭司。同じ高校教師、科目は社会。偶然にも同じ大学を卒業してるけど、在学中は、会ったこともない人。たまたま同じ学校に赴任し、生徒や職員に隠れて、付き合っていたのだ。

「たまたま」たまたまとはこれがそうなんだと・・・・月日が経つと気づくものなんだ。
「付き合ってください。」って言葉は、2人の間にはなかったから・・・・
それでも、「彼氏」「彼女」になっていた私達。

やっぱり「たまたまそうなった。」だけ?

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