ばかなじみ!!!!
「よし!もう帰ろう!」


桜音の見張り役に桐葉を
選び、戻ってきた涼ちゃんに
カクカクシカジカ……。


あたしがこんなに的確な判断を
出すことが出来たのは桐葉のおかげ。


私達はクチパクで伝わるのだ!
キラーン!!



「くー?桐葉が早く来いってー」



「う、うい」


名残惜しい海…ううっ。


せめて海の水飲んでいこうか!


「…くー?
これあげる!」



「ん?」


流騎弥君が手渡したのは…
かわいくラッピングされた
箱………?



開けてみると、海の砂…。
黄色の、海の砂。


「くー、はやくいこーぜ」


流騎弥君に引っ張られ私は
頬が緩んだ。


ビンの底にこの砂の説明が
書いてあったから。




---幸せな時間を永久に---



そうだ、このトキをこの一瞬を
大事にしよう。


涙は流さないぜ!


「流騎弥君ありがとうございます!」



敬礼してお礼した。

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