ばかなじみ!!!!
次の日の放課後……。



夕日が差し込む教室。

運動部の活気のある声。

吹奏楽部の揃った音。

二人っきりの空間。


向かい合って座っている相手は男の子。







「…反省してねぇのに反省文…」



「これ、もう反省文じゃないよね」



憧れていた青春のシチュエーション
だけど相手は天然自由人。


課題を出してない桜音…。



数学の先生はすごく厳しくて
課題をやってこなかった私たち
2人は、反省文を必死に
書いている最中。




柚子に数学だけはやれって言われてたのになぁ~。



早く終わらせて帰るとしよう。



「えっーと、私はどうして課題をしなかったんだと思いました。課題をやらなくちゃいけないのに私は、お祭りや海に行ったりたくさん遊んでばっかりで、課題をすればよかったなぁって思いました。かき氷がおいしかったです。
海で神園君が溺れました…。
あ、ずれちゃった」



「……ばーか」



夕日と重なって桜音の綺麗な顔が
オレンジ色に照らされた。



ドキッて少し胸が騒いだ。


罪な男は辛いねぇ…by呉亜





………決まった!





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