ばかなじみ!!!!
結乃も泣き疲れたのか、
晴ちゃんの温かさに安心したのか
スースーと寝息をたてていた。



あんだけ泣けば疲れるよな。


ばれないように涙を拭った。



「…飲み物買ってくるね」



晴ちゃんは目を赤くさせて
病室を出た。



気を利かせたのか、いつの間にか
警察の姿もなかった。





「………………」


ベッドに寄りかかって寝ている
結乃を起こさないようにそっと、
ベッドをおりて傍にあった
杖を使って俺も病室をでた。









少し歩くと薄暗く、人気のない場所に
ソファがあり腰をかけた。



パタパタと片方だけ履いたスリッパを
床に擦る音だけが耳に入る。




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