ばかなじみ!!!!
殴りかかろうとしていた流騎弥君は、
私の言葉を聞いて
ぴくっとして座り込む。







「ぷっ…」



柚子はその間に服を着る。





「………?」




当の本人は、なにがなんやら
という風に私を見る。






その姿がかわいいやなんの!






「く、くーっ……」






ぐはっ!


耳と、耳と…尻尾が見える!





犬!わんこ!お預けされた
わんちゃん!!




かわいすぎるっ!





「はっ!」




私は、すかさずカバンから
いつから入っているかわからない
タオルを取り出して投げる。





「そーれっ!ゆけ!」






ぽとっ…………



タオルは飛ばずに私の足下に
くしくも、ひらひらとゆっくり
落ちた…………。









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