LOVE PRINCESS(美鶴&琴)
「でも……っ、でも、私…」
「何?」
「年上で。仕事も。それに…」
「それさっきも聞いたよ?」
「え、う、うん。でも…」
まだ、こだわる?
それが何だってーの?
大切なのは、気持ちだろ?
「琴さんじゃなきゃ駄目なんだ」
「え?」
「俺が、琴さんじゃなきゃ駄目なんだ」
体を離して頬に流れる涙を手で拭い、笑って言う。
「いい……の? 私でいいの?」
「琴さん以外考えれないよ」
琴さんの切ない表情が、どんどんと笑顔に変わっていく。
「私も……私も、美鶴がいいっ」
さっき拭った涙が、また溢れ出す。
「琴さん、泣き虫だったんだね」
「泣き虫だよ」
そんな貴女が可愛くて可愛くて……。
ポッカリとあいていた時間を埋めるように、何度も何度もキスを交わしたんだ。
【美鶴物語☆END】