LOVE PRINCESS(美鶴&琴)


目の前には、美鶴のお父様とお母様。

笑顔キープの私の隣には、美鶴。



数ヶ月前、美鶴が18歳の誕生日を迎えた。

誕生日プレゼントを聞いたら……

どうしても両親に一度くらい会って欲しい。なんて言うから来ただけなのに。


確かに変なプレゼントだと思ったわよ?


でも、私12歳も年上じゃない。

やっぱり歳って関係あると思うんだよね。

今までも何度も言われてたけど、ご両親に会うの嫌がってた。

だからかな?
なんて思って、軽い気持ちでOKしたんだけど。


まさか……こんな事だったなんて。


「琴子さんは、年上なのよね?」

「あ、はい」


いきなりその質問からなんだ。

どうしよー……。


『何歳なのかしら?』

なんて聞かれたら、何て答えよう!?


嘘はヤバイよね。

でも……


『30歳です、もうすぐ31歳なんですよ♪ えへっ』

なんて言えるわけがないっ!


「おいくつなの?」


きた!!!

そりゃ、普通は聞くよね。

当たり前よね。


「えっと……」

「12個上だよ」


えっ!?

困っている私の横から、美鶴が笑顔でサラッと答えてしまった。

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