AZZURRI~AZZURRO番外編~
話には聞いていた異世界から来たという象牙色の肌をした
不思議な娘
ポールは気が付いた時には声をかけていた
「ユキノ様?」
「あなたは…?」
振り向いた雪乃の揺れる黒髪
そしてふわりと香った甘い香り
一瞬にしてその黒曜石を思わせる黒い瞳に吸い込まれた
あぁ…俺はこの娘に落ちた
ポールは呆然としながらも
ハッキリと自分の気持ちを感じ取った
不審げな表情を浮かべる雪乃
それを見てポールは慌てて跪いた
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
クリス様の近衛兵長官を務めております
ポールと申します。
以後、お見知りおきください。」
酒場の女から定評のある顔で
ポールはにっこりとほほ笑んだ
「あ、雪乃です。
よろしくお願いいたします。」
雪乃も頭を下げる
「もったいないお言葉。
恭悦至極にございます。」
丁寧なあいさつを返した雪乃の姿にポールは驚いた
高飛車な貴族令嬢などは下級の騎士になど愛想すらふりまかない
もちろん挨拶はされて当然と思っているので
ポールたちに返す事も無かった
そんな日常にいきなり降りてきた
気さくで美しい娘
たとえそれが君主の寵妃だろうと
ポールの想いは止められなかった
不思議な娘
ポールは気が付いた時には声をかけていた
「ユキノ様?」
「あなたは…?」
振り向いた雪乃の揺れる黒髪
そしてふわりと香った甘い香り
一瞬にしてその黒曜石を思わせる黒い瞳に吸い込まれた
あぁ…俺はこの娘に落ちた
ポールは呆然としながらも
ハッキリと自分の気持ちを感じ取った
不審げな表情を浮かべる雪乃
それを見てポールは慌てて跪いた
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
クリス様の近衛兵長官を務めております
ポールと申します。
以後、お見知りおきください。」
酒場の女から定評のある顔で
ポールはにっこりとほほ笑んだ
「あ、雪乃です。
よろしくお願いいたします。」
雪乃も頭を下げる
「もったいないお言葉。
恭悦至極にございます。」
丁寧なあいさつを返した雪乃の姿にポールは驚いた
高飛車な貴族令嬢などは下級の騎士になど愛想すらふりまかない
もちろん挨拶はされて当然と思っているので
ポールたちに返す事も無かった
そんな日常にいきなり降りてきた
気さくで美しい娘
たとえそれが君主の寵妃だろうと
ポールの想いは止められなかった