野球嫌いなあたしと、先輩。
2回表:あたしと敬語
「誠二郎先輩!これ、よかったら食べてくださいっ」
昼休み、ベタなクッキーを渡す3人組の女。
「どーも」
笑顔を見せるわけでもなく、あたしの大嫌いなアイツがそれを受け取った。
「キャーッ」
「や、野球がんばってください!」
ちょっと外見がいいだけで、何がいいのかあたしには謎!
それに……あたしは知ってるの。
あの男、もらったプレゼントをいつも誰かにあげてる。
ずーっと見てるわけではないから100%ではないけど、智が憧れてるって知ってからは勝手に視界に入ってたから分かる。
どう考えても最低じゃんね。
それに気付いてから、大嫌い度数が格段に増した。
……でも、ビンタはやり過ぎたよねー……。
昼休み、ベタなクッキーを渡す3人組の女。
「どーも」
笑顔を見せるわけでもなく、あたしの大嫌いなアイツがそれを受け取った。
「キャーッ」
「や、野球がんばってください!」
ちょっと外見がいいだけで、何がいいのかあたしには謎!
それに……あたしは知ってるの。
あの男、もらったプレゼントをいつも誰かにあげてる。
ずーっと見てるわけではないから100%ではないけど、智が憧れてるって知ってからは勝手に視界に入ってたから分かる。
どう考えても最低じゃんね。
それに気付いてから、大嫌い度数が格段に増した。
……でも、ビンタはやり過ぎたよねー……。