野球嫌いなあたしと、先輩。
「誠二郎さんすみません!ちょっ、夢!」
あたしの腕を掴んで引っ張るのは、幼馴染みの久遠智。
智はあたしをグラウンドの隅に連れて行く。
「何やってんだよ!」
珍しく智が少し怒ってる。
それを見て、あたしの頭は少し冷えてきた。
「……だって、あんなの後輩イジメじゃん」
「俺が下手くそなのが悪いんだ!誠二郎さんは何も悪くない!」
何言ってんの……。
智は誰よりもがんばってるじゃん。
あたしちゃんと知ってるよ?
智のこと、誰よりも分かってる。
何年片想いしてると思ってんの?
あたしの腕を掴んで引っ張るのは、幼馴染みの久遠智。
智はあたしをグラウンドの隅に連れて行く。
「何やってんだよ!」
珍しく智が少し怒ってる。
それを見て、あたしの頭は少し冷えてきた。
「……だって、あんなの後輩イジメじゃん」
「俺が下手くそなのが悪いんだ!誠二郎さんは何も悪くない!」
何言ってんの……。
智は誰よりもがんばってるじゃん。
あたしちゃんと知ってるよ?
智のこと、誰よりも分かってる。
何年片想いしてると思ってんの?