野球嫌いなあたしと、先輩。
「おい、ストーカー!」
練習終わりに俺は小田切に声をかけた。
「その言い方止めてよっ」
いつも通り、言葉は乱暴。
だけど今日は、少し表情が穏やかな気がする。
「何?仲直りしたとでも言いにきたの?」
「ん?まぁ……そんなとこ」
ただ話したくなってきたなんて言っても、バカにされるだけだろうから。
智を好きな理由は、なんとなく分かった。
なんとくなくな。
でも、野球が嫌いな理由は何一つは分からない。
「つかお前さ、野球嫌いなくせに、何で練習は見にきてんの?」
「アンタもしかして、あたしが野球嫌いって言ったの根に持ってる?」
……隠してみても、結局バレるのかよ。
練習終わりに俺は小田切に声をかけた。
「その言い方止めてよっ」
いつも通り、言葉は乱暴。
だけど今日は、少し表情が穏やかな気がする。
「何?仲直りしたとでも言いにきたの?」
「ん?まぁ……そんなとこ」
ただ話したくなってきたなんて言っても、バカにされるだけだろうから。
智を好きな理由は、なんとなく分かった。
なんとくなくな。
でも、野球が嫌いな理由は何一つは分からない。
「つかお前さ、野球嫌いなくせに、何で練習は見にきてんの?」
「アンタもしかして、あたしが野球嫌いって言ったの根に持ってる?」
……隠してみても、結局バレるのかよ。