野球嫌いなあたしと、先輩。
「ねぇ?あたし言ったよね?」


「何を?」


夢の瞳は、今までに見たのと比べ物にならないくらい……


「アンタのこと嫌いだって」


……冷たかった。


「お願いだから……もうあたしに関わらないで」


少し震えた声。


夢の今の気持ちも、考えも、何一つ分からないけど。


ただ、直感した。


夢を今の状態から解放しないといけない。


こんな目してちゃダメだろ。


俺が、夢を自由にする。
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