野球嫌いなあたしと、先輩。
ーーザーッ!!

ーーザーッ!!


「うげっ……まじで雨降ってんだけど」


しかも豪雨。

あの女、何か持ってんな……。


「誠二郎どうする?トレーニングに切り替えるか?」


メニューの相談にきた猛。


「いや、今日はもう解散でよくね?この雨、ひょっとしたら帰れない奴出てくるだろ」


「だな。んじゃ俺、監督に確認とってくるから、誠二郎は皆集めて伝えといて」


空をもう一度見上げる。

夢はもう家に着いてるよな?


練習中止を伝え、皆が部室へ戻る中……

俺はグラウンドの端で傘をさした女に気が付いた。


ん?

まさか……夢!?
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