【短・実話笑談】世界一ツイてない男の話
車が・・壊れた。

ホラね、なんつー反応速度なんだ?俺の不幸の神様は。

仕方なくデートはバイクオンリー、行き先はもっぱらドライブとコンビニ。

幸い彼女はタンデム好きだからいいけれど、修理代どうしようかと頭の中はそれで一杯だった。

あの十万円が悔やまれてならない。

クソ、アレがありゃな。

パンッ!

ハンドルが勢いよく蛇行した。

俺は慌ててエンジンブレーキをかけ、両足で必死に大勢を整える。

ブーツの裏に嫌な感触。
靴裏パックリ。

ブスン、カラカラカラ。

不安げな彼女の前で、俺は情けなく立ち尽くした。

立ち往生ってか?
ありえねー!!

俺の日常はこんなことの繰り返し。

よくぞ生きてこれたもんだ。
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