深空-あたしは生きている-

適当にパスタを茹でて、作りおきしておいたソースを絡める。



部活で疲れたあたしは、そのままベッドに倒れこんだ。



「お姉ちゃん、ママはー?」


部屋のドアがあき、妹が入ってくる。



「そのうち帰ってくるから、もう寝なさい。明日も学校でしょ?」



不満そうな顔つきの彼女に、あたしは嫌気が差した。



「出てって」



「お姉ちゃん…」



「出ていって!!」




関わらないでよ…。




早く家を出たい。




ずっとそう思っていた。




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