深空-あたしは生きている-
顔ごと覆い隠され、なにも見えなくされたあたしは、
ただ身を固くして、全てが終わるのを待っていた。
先など見えない。
光なんて存在しない。
永遠に続くのかと思われた地獄。
「ハア……ハア…声だせよ」
あたしの上で絶頂を迎えた、あの男のにおい。
まだ生理も始まっていない、13歳のあたしの身体。
信じられない激痛と不快感があたしを襲った。
今思えばそれらでさえ、あたしが生きていた証拠だったの。
あたしはあの日……
彼らに一度殺された。