君へ
これと同じ内容の紙が黒板に数枚張られていた。
うちは荷物を置き黒板の紙を外し初めると雪と直也が手伝ってくれた。後ろから
「ひどいよね。彼女かわいそう。」
「だよねー。」
紙をはがす手が震えて来る。雪と直也が
「大丈夫だよ。うちらは蓮のみかただよ。」
「うん。ありがとう」
「てか、空のほうがひどくない?普通彼女いるのに他の女とアド交換する?」
その言葉だけは聞き流せなかった。うちは、まだ入口にいる嘉穂をにらみながら
「この紙に書いてあることは事実ですが、ひとつ訂正します。
この紙での情報ですと空が自らの意思で私とアド交換した見たいに書いてありますが本当は、私が空を脅し無理やりアド交換をしたんです。
なので、空はなにも悪くありません。悪いのはすべて私です。
彼女だった、嘉穂本当にごめんなさい。」
だったをわざと強調して言った。
うちに集まってた視線がすべて嘉穂に向けられた。その間に黒板の紙を全てはがし終えた。
その紙を片付けてからうちは嘉穂のところへ行き
「なんか用があったんだよね。今なら空いてるけどどうする?」
嘉穂は何も言わずに廊下に出ていった。
うちもついて出ていくと前から空が登校して来た。
空はうちらに気づき驚いていていた。
うちと嘉穂は何も言わず空の横を通り過ぎると後ろで空がうちを呼ぶ声が響いていた。