君へ
第一章

「今日はもう来てる!」

こんなささいなことだけで嬉しくなった。

ガラガラガラー

教室に入るとすぐ君の机を見るのが毎日の日課になってたんだ。

でも、君は必ずといってもいいほど席に座って

なくて、だから、うちは君の姿を探す。

それがもう一つの毎日の日課だったよ。

君は気づいてた?

気づいててわざと………
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