君へ

雪対直也が終わったのは昼休みが終わる10分前だった。

「そうそう、邪魔が入ったから伝えられなかったけど、空同じクラスの前田 嘉穂と付き合い始めたみたいだよ。でも、うち的にあの二人…」

「うそ!? 空に彼女が出来たなんてそんな…。」

バシッ

「痛っ、なんで叩くのー?」

「最後まで話しを聞け。あの二人たぶん長くは持たないよ。1ヶ月後には別れてるんじゃないかなー? もしかしたら、1ヶ月持たないかも」

「なんでそう思うの?」

「ん?勘ってやつ(笑)」

「勘って………」

「今までにうちの勘が外れたことあった?」

確かに雪の勘はよくあたる。でも、今回もあたるとは限らない。けど、雪の勘にかけてみようかな。

「雪。うち空に告白するね。そのためにまず空のメアド聞いて来る。」

「え? でも、空付き合ってるんだよ?」

「そこは、雪の勘を信じることにする」

言い終わったところで昼休みが終了した。

1ヶ月後に告白することを強く決意しながら、次の授業の用意をした。


この時に告白するって決意しなければ誰も悲しまなくてすんだのかな……
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