【完】友達以上恋人未満。
「……ま、ソリのパートナーがシイでよかったけど…」
「あ?なんか言った?」
「なんでもない」
徹が視線をそらす。少しほっぺも赤い。
なんか恥ずかしいコト言ったんだろうなー…
「んじゃ、徹帰ろ!」
「ん…」
私達は身支度を済ませて、音楽室を出た。
―――――――――…
廊下の窓から校庭を見るとまだ他の部活は活動を続けていた。
テニス部の明るい声や、バットにボールが当たる音とかが合わさって音楽に聞こえてくる。
「…あのさ、シイ」
徹が急に話しかける。なんか真剣な表情…
「どした?」
「あのさ…俺…」
……………………あれ?
なんか消失感がする…
私、なんか忘れてない…!?
「あ、楽譜忘れた。」
「……は!?」
「ソリのやつ音楽室に忘れたっ!!。話は後で聞くからさ!!先行ってて☆」
私はきた道をダッシュで戻る。あーうっかりしてたわ!
この前といい徹にこれ以上迷惑かけられないから、付いて来てもらわなかった。
「多分ピアノの上に置いたんだけど…」