【完】友達以上恋人未満。
「確かに私穂美に隠してることがある。その前に…」
「…………?」
「私のこと…こんなに思ってくれて穂美……ありがとう」
私は泣きながら穂美に抱きついた。
「ううん…どいたしまして」
穂美…すごく温かい。
運命の巡り合わせ……それは私と穂美のことだと私は実感した。
穂美と親友でよかった…!!
「じゃ…教えてくれる?シイが隠してたこと」
「うん」
私は全部穂美に話した。
昨日のこと…徹のこと…
――――――――――…
「シイ…あんた佐伯のことが好きなんだよ」
「え"っ!?わ、私っっ!?」
「渡川にキスされたのに佐伯のことを考えてるってことは好きってこと」
そういうことなのかな…?
じゃあ徹を追いかけてたあの時の切ない気持ちは…?
「恋…?」
「そういうこっと♪」
ええええええええええええええええええええっ!?
う、嘘!!正直マジで気付かなかった…
「でもまぁ私と徹は幼なじみだし…それに静、徹に告ったじゃん?勝ち目ないよ」
あんなカワイイ静が告ったんだもん…私なんかが敵う相手じゃないよ…
ぐぃ――――ん
「いだだだだだっ」