【完】友達以上恋人未満。
私は急いで階段をかけ上がった。
急がなくちゃって気持ちと徹のことで頭が酸欠状態。
教室に近付くにつれ、徹に対する気持ちが強くなってきた。
穂美を止めたら、徹に謝って伝えるんだ…
私の気持ち…
あ…!私の教室だ……
「えっ!?」
教室の廊下には教室を覗く同級生で溢れかえっていた。
な、何が起きてるの…?
――…ガターンッ
……今…机の倒れる音がしたよね…?
人だかりを押し退けて、私はやっと教室の入り口に着いた。
中では…
予想通り穂美が徹をフルボッコにするところだった。
しかも穂美が本気で殴ろうとしてて…!
「…やめて…………!!」
そう呟いた時にはもう体は動いていたんだ…