わたしの前から突然、消えたモノ…
…なんてことを考えてたら学校到着。

わーーーーー、すごっ!

みんな制服だらけだから
さっきまでより、ロボットの迫力満点。

その中にわたしも混じっていく。

さて、これからどうなるんだ…

と思ってたら、

学校生活は意外と違和感なし。

声でトモダチの区別は大体、つく。

つか、そもそも友達も少ないしね。

授業にも支障はない。
これも、ほとんど寝るだけだし。

問題は男だけ。

その男の顔が見えないいま、
学校の楽しみはゼロに等しい。

はぁ、ってため息ついたとき、

友達が廊下から大声で、

カレが呼んでるよーーー、だって。

廊下に出てみると、男子が数人。
体型も似てる。

ま、同世代だし当たり前か。

わたしはどれがカレかわからない。

ねえ、どうしたの?

声が聞こえるほうを向く。
こっちがカレか…

他とそんな変わらないし。
わかるわけがないじゃん。
顔だけが頼りだったのにさ。

今日、一緒に帰らないかな?

嬉しいお誘い、のはずなのに…

は、はい、わかりました。

声はうわずってしまう。

ロボットに命令されてるみたいで
…つい。
< 11 / 37 >

この作品をシェア

pagetop