わたしの前から突然、消えたモノ…
さて、今日はどこに連れて行く気だよ?

隣にいるのは理想的な男性だった。
はずなのになんでこんな気分なんだ。

連行場所はファミレスだった。

カレがメニューを選んでる。
何やら音がする、ゴソゴソ…

下に目をやると、貧乏ゆすりかい。
顔がないとよく目立つわ、それ。

ねえ、これ美味しいよー、

と言ってわたしに食べさそうとする。

優しさ?のつもりか。

ありがとう、と言ってちゃんと食べる。

あー、美味しかったね。

んん?

カレの皿に汚く残った食べ物の残がい。

え、もういいんですか?

って聞くと…

もう、おれは食べ終わったけど。

えー、ぜんぜん残ってるし。
汚い食べ方するねー、このロボットは。

カレが言う。

ねえ、まだ時間、大丈夫かなーーー。
よかったら、公園とか行ってみないー? 日も落ちて、いい感じだと思うよー。

語尾を伸ばすような、
だるっぽいしゃべり方…

出たっ!

これは悪魔の誘いだ。
わたしを狙ってる。

わたしがロボットの餌食になる。
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