破壊と理性の狭間で
「おーい、髀呼!」

今通りかかった教室から自分を呼ぶ声が聞こえた
髀呼はピタと止まりその教室を覗く
視界の端には黒板があり授業内容が大きめに書いてあった
<大火球について>と書かれている
黒板を見て内容を読もうとした
すると肩に手を置かれる

「よし一緒に飯食おうぜ!」

言っていたのは魔理沙という友達だ
髪は金髪で目は黄色だ。
魔理沙は魔法を扱えるのだが攻撃的な魔法しか習わない
彼女が言うには「やっぱり魔法はパワーじゃなくちゃな!」というわけだ
一応言っておくが女だ
語尾に「~だぜ、~ぜ」をつけるがちゃんとした女だ

『いいよ、でも何か食べるもの決まってるの?』

「う~ん・・まだだぜ!」

魔理沙は満面の笑みで言う

『そこは笑顔で言うか?』

髀呼がいうと魔理沙は笑った

『そういえばさ』

ふと思い出したように魔理沙に話しかける

「なんだ?」

『攻撃ばっかり習ってていいの?
弱点とか知らないと・・』

髀呼の話はさえぎられた
魔理沙がまだ話してる途中で返事をしたからだ

「弱点を知らなくても
ごり押しだぜ!!」

魔理沙は自信たっぷりに返してきた
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