届かない想い
それから俺たちは『ラブホ』というの
を体験した。
今は莉緒が風呂で俺はシャワー。
「あっ莉緒、服着なくていいから」
「何で?」
「また脱がせんの面倒くさい」
「ぁい・・・。」

俺がシャワーを終え、ベッドに行くと
莉緒が布団にくるまっていた
「何で隠れんの?」
「だって・・・何も着てないから恥ず
かしいもん」
「知らない」
「ちょ・・・!直人・・」
まだ何か言いたそうな莉緒の口を塞い
だ。ゆっくり、割れモノを扱うように

「ん・・・」
「ずっとこうしてたい」
「ふ・・・っ、んく・・」
徐々に指を這わせると莉緒の声が甘く
なった。
「今日は帰りたくない」
「私も・・・」

俺たちは今、幸せです
神様がいるのなら、もう少しだけ
このままでいさせてください・・・
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