社長の吐息プラチナの甘美な囁き
俺は早祐の目の前の席に座った。


薄明かりの部屋。


二人でワインのメニューリストを開いた。


「そうだ。これ・・・」


「ん?」


早祐は俺に藍色の包装に赤いリボンで結ばれたプレゼントを差し出す。



「何これ?」


「スケジュール長…秘書には必須アイテムでしょ?」


「サンキュー」


「栗原さんと同じホワイトハウスコックスのモノでよかったかな?」


「いいよ~っ。俺のバックも同じブランドだ」


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