社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「ただいま~っ」


私たちの住む部屋はお父さんの会社から車で30分の距離にある高級マンション。

リビングを覗くと家族3人が全員揃って、テレビを観ていた。


「お帰りなさい…」

「お帰り…お姉ちゃん」
お母さんと2歳年下の妹で大学生の未祐(ミユ)が挨拶を返してくれた。

お父さんは無言で私を見つめる。



「遅かったな…秘書の美苑が先に帰宅しているんだ…。仕事じゃないな。早祐」



「友達と食事してました」



「…お前には話がある…ちょっと来なさい…」








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