社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「・・・」


「祐早斗さん・・・」



「…美苑お前の言いたいコトはわかってる…」



「…」


お父さんはソファーから立ち上がって、私を書斎に連れ出した。


お父さんと二人っきりで話すのは久しぶり…

しかし、いつ見てもお父さんの書斎は散らかっている…



「…お父さん…私ね・・・」



「尚貴君のコトだろ?」



お母さんは私よりも先に尚貴のコトを話していた。



「・・・伊集院元総理の親戚の見合いを断ったんだってな…俺ならそっちの方を勧める…」



「・・・ゴメンなさい…私…お父さんのご希望には添えません」












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