社長の吐息プラチナの甘美な囁き
お父さんは尚貴を嫌っているワケじゃあなかった。



「あ…お父さん…嫌いじゃあないんだ」



気が張って全身に力が入っていたけど、お父さんの本音を訊けて、私は安堵の息を漏らす。



「…お前…尚貴君を秘書にするらしいな」



「それはお母さんの仕事の負担を減らす為に…」



「早祐お前は『ソーマ』と『星凜堂』の共同出資の会社・ハートフルの社長だ!!恋愛と仕事はちゃんと割り切りなさい!!」



強引にお母さんを自分の秘書にしたお父さんに忠告されても、説得感はゼロに近い。







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