社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「足りない…」



尚貴はあんなに激しいキスをしておいて、物憂げに私を見つめる。



私はキスだけで満足していた・・・



「…今夜…また、泊まりに来いよ…」



「それは…お父さんに尚貴のコト話したし…無理だよ」



「…相馬会長は俺のコト嫌いじゃないのはわかったけど…結婚には難色示しているんだろ?」



「うん…」



「結婚まで…お預けとか言わねぇよな」



「それは・・・」



「はぁ?」


尚貴の瞳の欝は濃くなっていく。






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