社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「…結局…社内のセフレは皆…いなくなったし…どれだけ…我慢してると思う?」



尚貴は駄々を捏ねる子供のように唇を尖らせて、私を詰る。



「…そう言われても…」



「…たくっ~お前を見てると理性が吹き飛ぶ…とっと…相馬会長を説得して結婚すんぞ」



「…」


「嫌なのか?」



クールな尚貴が我を忘れて、感情的になるなんて…


何事にも動じない理性的な尚貴だったはずなのに…
尚貴の心の中に秘められた私に対する情熱的なキモチが彼を変える。



「私も早く…結婚したい」



尚貴の情熱的なキモチに流されたワケじゃない。

私の素直なキモチだ・・・



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