社長の吐息プラチナの甘美な囁き
何気なしに通り過ぎていたジュエリーショップに入っていった。



ファッション雑誌でも見たコトのある人気ブランドの店。



「何、何っ??」



「エンゲージリングとマリッジリングを買おう」



「え、あ…」



嬉しいけど、両家の挨拶はまだなんだけどなぁ。いいのかな?


ショーケースの中に綺麗に並べられた指輪たち。



ダイヤにルビーにエメラルド…



色んな石の光彩に私の瞳は奪われていた。



「何をお探しですか?」



ショーケースを覗いていた私たちに女性店員が問いかけてくる。



「エンゲージリングとマリッジリングの探しています」



尚貴は恥ずかしくて黙っていた私の代わりに応えた。


その堂々した態度に私は見惚れる。
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