社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「…尚貴…相馬会長に対して失礼よ…謝りなさい…」


「・・・申し訳ありません」


母親の杏里さんに諭されて、尚貴が頭を下げる。


「息子を…お許しください。相馬会長」


「…まぁまぁ…尚貴に大切な娘を奪われて悲しいキモチは分かるが…飲め…祐早斗」


濱部社長はお父さんのお猪口にお酒を注ぐ。



「息子しかいないあなたには俺のキモチ…一生わからないと思いますけど」



「あ・・・そうだな。ウチには娘はいなかった」


「はぁー」
お父さんの溜息を漏らした。


男の子を欲しがっていたお父さんには悪いなぁ~
でも、こればかりは私の力では無理なコトだし…


「俺が相馬会長の息子になりますよ」

私のキモチをわかったような尚貴の言葉に私は驚いた。





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