社長の吐息プラチナの甘美な囁き

ー尚貴sideー

婿養子になるのは嫌だけどーーー・・・


相馬一族に実力を認められれば…俺もソーマの社長になれるかもしれない。



そうなれば、早祐と対等になれるし、胸を張れる。



「…」


久しぶりに自宅に戻って家族と独身最後の夜を過ごした。

俺は自室の鏡で念入りに髪をスタイリング。



「兄貴…入るぜ」


弟の優貴と濱部社長の息子・辰真が入って来た。


「おめでとう~尚貴さん」


「…言葉よりも…お祝いが欲しいな…辰真…」


「はい?学生の俺からお祝いをふんだくるの??親父からたんまりともらってるんだろ?」


「まぁな…お祝いに豪華客船『クィーンエメラルド号』のペアチケットくれた。1ヵ月かけて…早祐とハネムーンを楽しんで来る」



「親父…スケールが違うな…実の息子が結婚した時は尚貴さん以上の祝いくれるかな?」


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