社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「俺とは偉い違いだな…尚貴」



「女性には弱いタチですから」


「ふん」
お父さんは鼻を鳴らしてマグのコーヒーを飲む。



「…今日から1ヵ月間…不在になりますが…よろしくお願いします…お義母さん」



「いいのよ~っ。ずっと…早祐も働き詰めだったからいい息抜きになるわね」



「うん」



私と尚貴は顔を合わせる。尚貴は私に向かって、柔らかい微笑を湛えた。



「何だか…見てて羨ましい~私も結婚しようかな?」

未祐が私たちのラブっぷりに羨望の眼差しを向けて呟く。



「はぁ?未祐お前まで親不孝なコト言い出すのか?」


結婚は大変喜ばしいコトだけど、私のお父さんには不幸な出来事らしい。


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