社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「…綺麗…」


総トン数十五万トンとかなりの大きさだけど、『クィーン』と言われるように女性的な優美な感じも備えた豪華客船。


「このチケットきっと…高いよね」


「多分、一生に一度しか乗れないかもしれない…だから、楽しもうぜ…早祐」



「うん」


私たちは客船へと近づいていく。



船のパンフを見た限りでは、客室は500以上。

構造は十二層のデッキ。ビュッフェには五つのダイニングを備え、会議室、スパ、美容室、屋内屋外のプール、ジャグジー・・・シアター、ラウンジ、バー、カジノと夜の遊戯にも困らない。



「ホテルみたい・・・」


「そうだな」





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